kusukusu long 熊革 藍染 ②
「熊の革」の「藍染め」です。
金沢で駆除されてしまった熊を廃棄するのではなくせめて有効利用できないか、ということで皮を業者に鞣してもらったものをいただきました。
熊が人里に出没するということは、山が荒れているということを意味します。ということは、ゆくゆくは川が荒れ、田畑があれ、海にも影響が出てくる、ということで、皆で考えるべき問題だと思います。
熊が出たから撃ち殺す、で解決する問題ではないと思います。
でも不運にも殺されてしまった命は、せめてその肉や皮は有効に利用させてもらったほうがいいのではないかと思います。
熊革は思ったより薄くて柔らかく、優しい手触りです。
藍染は、金沢のはずれにある”藤本創藍研究所”さんにて染色させてもらいました。
藤本さんは藍の無農薬栽培から蒅(すくも)作り、染色までの作業を女性一人でやっているとんでもない人です。
https://fujimoto-indigo-lab.com/#1
キズやシワなど、野生の表情をできるだけ残せるようデザインしました。
内側は国産の豚の革を使用し、メイドインジャパンでまとめました。
size W17.5cm×H9cm
*現在、2024年能登半島地震の被害で藤本創藍研究所はお休みしています。
これが藍染シリーズ最後の作品となってしまわないよう、1日も早い復興を祈っています。